00.
お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。
モナコです『HELL MASTER』の管理人です。
「できるだけ内面描写や心理描写を除いて65文字以内」ということで、頑張ります。
なお、登場人物はうちの主人公、和華と例のアクマさんです。
01.
告白
ありきたりな言葉じゃ嘘くさい。露骨な態度は見苦しい。
「ねえ、お味噌汁作ってくれませんか?」
「はぁ?」
これで通じたら、キセキ。
02.
嘘
「気持ちイイのか?」
彼女は羞恥で顔をあからめて、否定の態度で頭を振りかけ、
……それでも、嘘はつけずに小さく頷いた。
03.
卒業
押入れから学ランが出てきた。
「テメーのためにとっておいた」
「ありがとう!」
一人芝居の後、第2ボタンを剥ぎ取った。
04.
旅
「ひゃっ」下から突き上げるような風が彼女の帽子を舞い上がらせる。
慌てて俺は手を伸ばした。
「ほらよっ」
帽子といえど、どこにも行かせない。
05.
学ぶ
「読め」眼前に出されたのは二桁の数字。
「よんじゅういち」「違う!」
「フォーティーワン?」「糞アホ女」
「フォーワン?」「糞和華!」
「よいち?」
「……俺の名前しらねーのか?」
06.
電車
「チッ…混んでやがる」
寿司詰め状態の車内は、揺れる度にあらゆる方向から押された。
「ごめんなさい」
押されたフリして胸に顔を埋めた。
07.
ペット
休日のショッピング。
大理石の床の上にアリンコが歩いていると大騒ぎ。
「ここにもいるじゃねーか、糞チビ女」
08.
癖
バケツをひっくり返したような雨。
…の五分後の空には、太陽さえ覗き始める。
「ご心配おかけしましたっ!」
泣いたカラスがもう笑った。
09.
おとな
「迷惑かけてすいません」
過ぎた酒に苦しむ彼女。
「たまにはいいさ」
「12世紀に一度くらいならな」
「…すいません、二度としません」
10.
食事
「マズイ」
「…それは私の作ったのです。こっちがユウの」
「これもマズイ」
「違っ!それも私の!」
選り好みされたのは料理長ではなく、彼女の料理。
11.
本
文字では、あっという間に速読されてしまうから。
「本稿は私の愛情について証明することを目指し、第5章構成で…」
一冊分のラブレター。
12.
夢
悪夢に飛び起きて、見慣れた顔に安堵した。
「知らない男に追いかけられて…」
「いい度胸だ。俺が出るまで夢見続けろ」
13.
女と女
「********************************
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14.
手紙
「あのね。昨日はその…逃げたんじゃなくて…驚いたっていうか…だから、なんていうか―」
パワフル語より難解な乙女の手紙に頭を悩ませる。
15.
信仰
「前世では星辰の巫女を。今生では蛭魔教に仕えてます」
「ふざけたこと言ってんじゃねえ」
「…ふむ。教主さまは『教徒募集中』とおっしゃってます」
16.
遊び
友達に付き合って行った合コンは、ただ疲労しただけだった。
「12時前には帰って来いよ、糞シンデレラ」
王子さまは、家にいた。
17.
初体験
震える手を押さえられない。
「ホントにいいんですね?」
「さっさとやれ」
「コッチ、入れますよ?」
「くどいぞテメー」
初めての膝枕耳かき。
18.
仕事 【○○文字】
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19.
化粧
「絶対に覗かないで下さい」
毎朝そう言って洗面所にこもり、化粧を終えた後、少し着飾って出てくる。
「で?恩返しはまだか?」
20.
怒り 【○○文字】
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21.
神秘
初めて袴に袖を通す。
実の家族も圧倒される、「彼女」のオーラ。
威厳と慈愛に満ちた微笑みはまさに神。
「おー良く似合うじゃねーか」
しかし、アクマには効かない。
22.
噂
「昨日、(女装した)女の人と歩いてましたよね?」
「う、うん」
「ガム膨らませて、銃乱射してましたね」
気づかれていないと思う方が異常。
23.
彼と彼女
「いつまで待たせんだ!」
「それなら手伝って下さいよ!」
外出五分前まで揉めていたとは思えない、腕を組んで歩くお似合いのカップル。
24.
悲しみ 【○○文字】
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25.
生 【○○文字】
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26.
死 【○○文字】
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27.
芝居 【○○文字】
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28.
体
T大首席出の涼子は資格取得が趣味。
最近、かわいい姪っ子に金髪の彼氏ができた。
「……助産士の資格でも取っとこうかな」
29.
感謝 【○○文字】
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30.
イベント 【○○文字】
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31.
やわらかさ 【○○文字】
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32.
痛み
横で熱心にNFL中継を見ている彼女。
画面では、強烈なQBサックが決まった。
「キャー!蛭魔さんがー…って間違えた」
33.
好き
「おはひょーふぉあいう」
「は?何言ってんだ?」
歯磨きしながら芽生えたイタズラ心。
「ふぁいふきでう」
「……読唇術って知ってるか?」
34.
今昔(いまむかし)
「むかしむかし……」
前世から続く果てしない記憶を、聞いてないフリして聞いてくれる。
勿論、あなたも出てくるんですからね?
35.
渇き
濃い目に入れたHCを、ブラックのまま口にをつける彼に一言。
「そんなのばっかり飲んでると、お腹まで黒くなっちゃいますよ!」
36.
浪漫
「 You mean the world to me. If not for you, I would be lost my direstion.」
耳元で囁かれた言葉は早口すぎた。
「え?え?world?lost?」
目を瞬かせた後、
「メモするので、もいっかい!」
37.
季節 【○○文字】
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38.
別れ
工事中。
39.
欲
ハッとする。
自分の左胸に手をあてて、ドキドキの原因を必死に探った。
「な〜んだ。ムサシさんも同じワックスなんですね?」
40.
贈り物
これは似合う。これは使える。これは喜ぶ。これは笑える。
一つになんて決められず、結局、山になったプレゼント。
「前の20年分込みな」
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