ここはどこ?私は…。
頬から伝わる冷たさが気持ち良かった……。
けれどその不快な固さに、和華は目をあけることにした。
「ハッ!……ここどこ?」
彼女が身を起こすと、とたんに心臓が存在を主張しはじめた。
努めて心を落ち着かせながら5W1H風に確認し始める。
「ダレ?」
辰巳、和華。心の中で名前を繰り返した。
「いつ?」
腕時計を見れば午前4時。
「えっと………何故?
……研究室の飲み会があって、…二次会、三次会も行って…」
鼓動が早いのは、どうやらアルコールのせいらしい。
「どこ?
……玄関ですね。
……なんか妙に見慣れているような…」
思い当たった結論に和華は青ざめた。
「……ま、まさか蛭魔さんち?
……って、ええええ?」
「ウルセー糞和華!」
寝室の方から現れたのは予想通り、和華が良く知った人だった
眠いからか、不機嫌からか、半眼を必死に見開いている。
「……夜中にいきなり来やがって!」
「あはは。
………あ、私そのまま玄関で寝ちゃったのか…」
「いや。速攻ベッドで爆睡した。
ムカついたから玄関に引っ張り出した」
「…………べ、別にいいですけど…」
「どんだけ飲んだんだよ」
「…えっと……4リットルくらい」
「リッターを単位にすんな!」
「じゃあガロン?」
「なお悪ィ」
「…蛭魔さん眠そうですね」
「何時だと思ってんだ」
「私飲み過ぎると寝起きいいんです」
「じゃあ帰りやがれ!」
和華は腕時計をもう一度見た。
現在、午前四時すぎ。
「……やっぱりアレですね〜。
泥酔してても、無意識に会いたいなんて思ってたのかな〜」
「……終電なくなったんだろ」
「………バレてる。」
私が書く二人はこんな感じです。
お酒は楽しく二十歳から。
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