ダイエットコーラ





和華の様子がおかしい。

14分前からおかしい。




理由は分かっていた。




「コーラ飲むか?」

「はぃ…………ぃえ……。

 ……飲みません」

苦渋の決断のように彼女はそう言った。


冷蔵庫から冷えた缶を出し、ご丁寧に彼女の目の前で開ける。

おおいに彼女の視線を感じながら、プシュっといい音をさせて。

そのまま喉へ……。



「うわあああああっ!もう!

 わざとでしょ!」

「ケケケ……なぁにがだ?40キログラム?」


「いやぁぁぁ!」


「ああコーラは、んまいなァ」


「蛭魔さんなんて!

 コーラ一気飲みして山の手線一周してればいいんです!」←興奮して意味不明


「だいたい毎週飲み会行き過ぎなんだよ」

「……しょうがないじゃないですか。付き合いってもんが」

「中間管理職のサラリーマンかてめぇは」

「イジワル!

普通は『え?太ったように見えないよ?』

『そうですか?見えないとこについちゃってるんですー』って。

 こういう会話の流れになるんですよ」

「どれ、見えないどこについたってんだ?」

「きゃああ!冗談です!見えてます!

 ばっちり見えてるとこについてます!」

「……どこだ?」

「う…………う……腕の……筋肉?らへん?」



「んじゃ勝負すっか?」

「え……」

「腕の筋肉……嘘じゃあねえよな?」

「……」

「負けたら1日奴隷な」

「…………しょ、勝負は勝負ですから!

 私はマチルダ武術継承者ですよ。底力では負けません!」


「よし。Ready go!」


「ムムムム」

「ケケケケ」


「ムムムー!」

「……」←ちょっと本気


「ムムーー!」

「…………あ、そういや」


「?」

「体重計の針、プラス2キロにしてた」



「……え?

 じゃ、じゃ、じゃあ。私ホントは38キロ!?」

「…んなわけねぇだろ!糞和華」


「きゃああああ」

「…おい40キロ奴隷。とりあえずダイエットコーラ買ってこい。

 痩せるぞ」



「……あああ…それダイエットコーラの意味ありますかぁぁぁ?」




和華、お財布持ってダッシュしつつ幕。





なんか書いているうちにどんどんおかしな方向に…

ま、いっか?

ドラマ『医龍』で○○キロっていうシーンを思い出して、書いてみました。

またやらないかな〜。

そういえば、七人の女弁護士が四月からやるそうですね。

釈さんかわいいので、楽しみです。




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