50音順SS あ〜こ



ネタ出しという作業をラーメンズにならって50音でやってみることにしました。
今後書く小説とネタがかぶる可能性もアリ。


オチてないのもあり。
管理人の下手なツッコミあり。




1、ありがとう 


「和華。肩になんかついてる」

「え?」

「ほら」

「ありがとう」

「……和華ってペット飼ってたっけ?

 これ、ネコの毛とか?」

「……え?……あははははは。

 金色のを、少々」



2、一石二鳥 <栗ちゃんとレミ>


子供が風船を木に引っ掛けて泣いていた。

「大丈夫、取ってあげるよ」

180を超える彼でも届かなくて…。

「……」

「……な、何で、あたしを見るのよ」

目に涙をためた少年と彼に見つめられて、

あたしは仕方なく肩車をされることを承知した。

「……って……あと少しが届かない…」

履いていたヒールを片方ずつ脱いで、下にいる少年の方へと投げる。

「栗ちゃん、ごめん。肩のるわ」

「…だ、大丈夫気をつけてね、落ちないで」

心配そうな声がスカートの下から聞こえる。

「……よし!取った!」

「わー。お姉ちゃんすごい」

枝に踏み出していた右足を、栗ちゃんの肩へと戻す。

あたしの体重くらいでは微動だにしないのはしっていたけれど、

地面からの、あまりの高さに怯んで彼に念を押す。


「栗ちゃん、下着見てもいいから落っことさないでね」

「……え」


とたんに揺れる彼の体。

「ってぇぇぇ」

腰に鈍い痛み…草の茂みが少しはクッションになったようだけれど…

「栗ちゃん!」

「だ、だって。レミちゃんが変なこというから……」

「下着を見ずに落としてどうすんの!逆でしょうが!」

スカートに刺さる草を払い落としながら、あたしはゆっくり立ち上がった。

「ぼ、ぼく……パンツ見ちゃった…」

少年に風船を手渡しながら、あたしは言う。

「これを一石二鳥と言うのよ?」

「レミちゃん、小さい子に変なこと教えちゃダメだってば〜」



3、蠢く <栗ちゃんとレミ>


「ぎゃあああ」

広い寺の敷地内に響いた栗田の悲鳴。

古い木造建築ならば、ヤツとの戦いは避けられない。

「ん?」

恐怖に怯えて丸くなっている栗田の足元。

麗美はソレを見つけた。

「栗ちゃん、取ったから、もう大丈夫だよ」

「……ほ、ほんと?」

おそるおそる目を開けた彼の前に

「ぎゃああああ、素手ぇぇぇ」

麗美によって掴まれたゴキブリは、必死でもがいていた。



4、遠慮 <栗ちゃんとレミ>


「えっと……ぼくは!

 チャーシューメンと

 タンタンメンと

 味噌らーめんを3人前ずつ!」



「あ、じゃあたしも!

 チャーシューメンと

 タンタンメンと

 味噌らーめんを、さ………

…………い、1人前ずつ…」


←そこ猫かぶるのか?麗美。



5、お見舞い <ムサシと蛭魔と和華>


「Barにて」より。

蛭魔さんをお見舞いしたムサシに和華が質問。


「蛭魔さんの具合はどうでしたか?」

「……暇すぎて死ぬってよ」

「おとなしくしてるみたいですね」

「…………お前は、何も聞かないんだな」

「え?」

「…………銃創だぞ…普通警察呼ぶだろ」

「…言いませんよ。だって……」

「……」

「あの夜……黒いトレンチコートを着ていた蛭魔さん……」

「……」

「銃弾を受けていて……

 更に彼のコートのポケットを漁ると決定的なことに、黒いサングラスが出てきて…」

「……」

「私は無言のうちに分かったんです。

 『あ、この人…マトリックスごっこしてて、失敗しちゃったんだな』って」

「……分かった、分かったから。

 あいつには言うなよ?」


←本気なんだか冗談なんだか。



6、覚悟 <栗ちゃんとレミ>


とかく無垢な彼だが、今日は覚悟を決めたみたいだ。

あたしは冗談まじりに太ももを拝ませながら、畳の上を擦るように彼に近寄る。

彼の口は真一文字に閉じられ、力が入っているからか唇は震えている。

右手を彼の肩に添えれば、彼との距離、15センチ。

「…………」

ふいに視線を逸らしたのは、呼吸できなかったから……だなんて言えない。


←たぶん同じくらい緊張してるんだと思う。



7、KISS <和華と蛭魔さん>

「ぐらぁぁす」

「………んだよ、飲みてぇのか?」

「…ち、違います。grassって言ったんです」

「発音わりぃ」

「LとRって難しい……

 今日ね、洋子ちゃんが、Rは唇を使うんだって教えてくれたんです。

 対してLは唇は動かさないでも発音できるんだって」

「……ほう?」

「…………ひ、蛭魔さん?」

「Lの特訓してやろうか?」

「……どうしてだろ。なんか蛭魔さんの考えてることが分か………んんっ」



←英会話通ってて、このネタレベルな管理人。



8、苦笑 <栗ちゃんとレミ>

「栗ちゃんの特技は?」

「え?ベンチプレスかなぁ」

「レミちゃん特技は?」

「野球拳」


←おそらく野球拳で相手を引かせるのが。



9、検討 <蛭魔さんと女たち>


ホワイトデーに女性が集められた。

「ええ?

 蛭魔さんがお返しくれるんですか?」

「Yeah!もらえるなら何でも嬉しい!」

「って……シュークリームじゃない!」


「ケケケ。

 ただ、この中にアタリが入れてある」


「面白そう!」

「…うわ。露骨に怪しい」



「さぁ食え」


「拒否権とかないんだろうな……」


「えいっ」



「ふぐっ……わわワサビ」

「うわ。黄色……かかかかからしぃぃ?」

「舌がやけるぅ……ハバネロ系?」



←たぶん全部アタリ。






10、呼応  <蛭魔さんと和華>


隠れている顔を覗き込んで見たけれど、結局たぬき寝入りかは分からなかった。

いざとなれば『ミズナシレナ』(BYコナン君)くらい我慢するんだろう、彼は。

到底それを見分けられるはずない。

開きっぱなしのパソコンには、NFL選手のスクリーンセーバーが流れている。

あなたの好きになったアメフトが、個人競技じゃなくて良かった。

みんなの長所を生かせるスポーツで良かったね。

うん。先生はそう思います。


←たまには先生ぶってみた和華。






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